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みなさんこんにちは!
株式会社アヴェスタ、更新担当の中西です。
今回は「解体工事と環境問題」についてお話します。
「解体工事」というと、騒音・粉じん・廃材など“迷惑”なイメージが先行しがちですが、実は今、その在り方が大きく変わりつつあります。建物を壊すだけではなく、“地球環境”や“地域社会”とどう向き合うかが問われているのです。
解体工事とは、老朽化した建物や再開発にともなう建物などを、安全に、計画的に取り壊す作業のこと。対象となる建物には、戸建て住宅・マンション・ビル・工場・公共施設など多岐にわたります。
また、木造・鉄骨造・RC(鉄筋コンクリート)造など、構造ごとに工法や使う重機も異なります。
解体工事は“ただ壊す”だけでは済まないほど、環境への影響が大きい作業です。代表的な問題を整理してみましょう。
粉じん:コンクリートやアスベストが含まれた建材の破砕による微粒子の拡散
騒音・振動:重機による破砕・積込み・運搬などの作業音や地響き
→ 近隣住民への配慮が不可欠。事前説明や防音パネル設置などの対応が求められます。
廃材(木材・鉄骨・コンクリート・石膏ボード・ガラスなど)が一気に排出される。
適切に分別・運搬・処理されなければ、不法投棄・環境汚染のリスクに。
旧建物に多く使用されたアスベスト(石綿)は、飛散すると健康被害を引き起こす。
専門資格者による除去と飛散防止処理が義務付けられています。
解体工事に関連する主な法律には以下があります:
建設リサイクル法(2000年施行)
→ 建材の分別解体と再資源化を義務化
大気汚染防止法・労働安全衛生法
→ アスベスト対策の強化、安全衛生管理の徹底
産業廃棄物処理法
→ 許可業者による収集運搬・処理のトレーサビリティ確保
これらのルールを守りながら、いかに“クリーンな解体”を実現するかが、現場の大きな課題となっています。
環境負荷を減らすため、各社がさまざまな工夫を進めています。
粉じん防止対策:ミスト散水機・高圧放水ノズルの導入
騒音・振動対策:低騒音型油圧ブレーカー、遮音シートの使用
分別解体の徹底:重機に選別機能を搭載し、現場で一次分別
再資源化率の向上:鉄・コンクリート・木材などの95%以上を再利用可能に
近隣住民との信頼関係が解体工事の成功を左右します。
工事前の説明会開催
作業時間の配慮(深夜や早朝作業の回避)
定期的なクレーム対応・現場の清掃
こうした配慮が「ただ壊す」だけでなく「次へつなぐ」解体工事の姿勢につながっています。
次回は、「じゃあ、これからの解体工事はどうなるの?」という未来の視点から、技術革新や人材育成、そして“壊すだけじゃない新しい価値”について深掘りしていきます!
次回もお楽しみに!
弊社では外国人労働者と日本人労働者をつなぐ架け橋になることを目的に業務を行っております♪
ご相談はお気軽に♪