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月別アーカイブ: 2025年11月

国をつなぐ架け橋へ~🧱 RC造(鉄筋コンクリート)解体~

みなさんこんにちは!
株式会社アヴェスタ、更新担当の中西です。

 

🧱 RC造(鉄筋コンクリート)解体:工法比較と機械選定 🚧

 

RC解体は、“壊す”ではなく壊し分ける技術です。
騒音・振動・粉じんという「三重管理」のもと、クラッシャー/ブレーカー/ワイヤーソーを状況に応じて使い分け、鉄筋分離と再資源化率の最大化を目指します。⚙️


🔧 1. 工法の選択肢と適用条件

工法 特徴 適用箇所 注意点
クラッシャー(圧砕) 騒音・振動は中程度。粉じんは散水で抑制可能。 梁・柱の圧砕 過剰圧で鉄筋が変形しないよう注意
ブレーカー(打撃) 能力が高く、厚肉構造も対応可。 床版・基礎 騒音・振動が大きく、学校・病院近隣は時間帯制限が必須
ワイヤーソー/コア抜き 静的切断で振動ほぼゼロ。 隣接建物・共用壁 コスト高だが近隣条件が厳しい現場で有効

💡 ポイント:
現場条件(距離・用途・構造厚・近隣環境)を基に、複数工法の併用設計が最も現実的です。


🔇 2. 養生と静音計画

  • 防音パネル+二重シートで遮音層を形成。

  • 開口部は負圧集じん機を設置し、粉じん拡散を根本的にブロック。

  • 散水ノズルを固定化し、連続的に粉じんを抑制。

  • 測定点は「敷地境界2点+出入口1点」を設定し、騒音・振動・粉じんのログを日次で掲示。📈

📋 「データで静かさを証明する」ことが、
近隣からの信頼とクレームゼロにつながります。


♻️ 3. 鉄筋分離と搬出設計

1️⃣ 圧砕 → 鉄筋露出 → グラップル回収 → 磁選 → ガラ分別
 → 一連の流れを止めないことで、作業効率と再資源化率を両立。

2️⃣ 仮置きヤードは区画線で分離
 → 木くず・金属・ガラ・石膏などを明確にゾーニング。

3️⃣ 搬出動線は直線化
 → 10t車が入れない場合、4tシャトル運搬を設計段階で組み込み。🚛

♻️ 鉄筋の磁選とガラの粒度管理が、“再資源化率90%超え”の鍵。


🏢 4. 事例:RC3階建(前面4m道路)

  • 切断+吊り降ろし方式で躯体をブロック化。

  • 1階に商業テナントが営業中のため、高音作業は早朝集中。

  • 鉄筋回収を徹底し、再資源化率95%を達成(社内KPI)。

  • 騒音・振動・粉じんはすべて基準値内、苦情ゼロ。

🧾 記録と測定の「見える化」で、
クレームゼロ×再資源化×工程短縮の三拍子を実現。


🎯 5. 安全と品質のKPI

管理項目 目標基準
災害発生 0件
近隣苦情 0件
騒音・振動 基準値内維持
再資源化率 90%以上
工程遵守率 100%

KPIは現場掲示板で「日次更新」
進捗を可視化することで、作業員の意識も高まります。
近隣へも公開することで「安心感」を醸成。📊


✨ 6. まとめ

RC解体は、「静かさ × 分別 × 記録」の競技。

  • 工法を混ぜて設計する“ハイブリッド戦略”

  • 測定とログで静音品質を見える化

  • 鉄筋・ガラを“資源”として扱う視点

🧠 “壊す”ではなく、“再生を前提に壊す”
それが現代のRC解体のプロフェッショナリズムです。

 

 

弊社では外国人労働者と日本人労働者をつなぐ架け橋になることを目的に業務を行っております♪

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国をつなぐ架け橋へ~木造住宅の解体~

みなさんこんにちは!
株式会社アヴェスタ、更新担当の中西です。

 

木造住宅の解体:養生・分別・近隣対策の勘所

 

木造解体は、解体案件の中でも最も件数が多く・近隣との距離が近い工種です。
「手壊し → 小型機 → 分別 → 搬出」という基本型を、粉じん・騒音の最小化安全の確保という観点で徹底解説します。


1. 基本フロー

1️⃣ 仮設足場・防音/防炎シート・散水設備の設置
 → 作業前に近隣への視覚・騒音・粉じん対策を完了。

2️⃣ 屋根材・建具・設備の手外しで軽量化
 → 重機負荷を減らし、解体の安全性を確保。

3️⃣ 小型バックホウ搬入、梁→柱→壁の順に分別解体
 → 重心を意識して構造を“崩さずに分ける”。

4️⃣ 材質ごとの仮置きゾーン(木・金属・ガラ・石膏)
 → 分別精度を高め、処分費を最適化。

5️⃣ 搬出・清掃・第三者目線での完了検査
 → 「見せる現場」で信頼を得る。


️ 2. 近隣対策の型

時間帯宣言
 高音作業は午前11時前後に集中。洗濯・休憩時間に配慮。

散水ログの記録
 開始/終了時刻・散水量を記録し、苦情時の根拠に。

通路清掃は1日3回(朝・昼・退場前)
 ほんのひと手間で「印象が一変」します。


‍♀️ 3. 安全の要点

  • 屋根上作業は親綱+フルハーネスを必須。

  • 重機周囲は立入禁止、誘導員を配置。

  • 釘・ガラスによる二次災害を防ぐため、保護具(長靴・防刃手袋・ゴーグル)を常備。

安全は“段取り”で確保するもの。
作業中の判断では遅い、が鉄則です。


♻️ 4. 分別と再資源化

木くず
含水率・釘残りに注意。釘外しの工夫で受け入れ先が変わります。

石膏ボード
可燃混入厳禁。破砕・飛散を抑え、パレット保管で搬出効率アップ。

金属
磁選・手選別で価値を最大限回収。リサイクル率UP!


️ 5. 10日スケジュール例(延床25坪・路地奥)

日数 作業内容
1日目 仮設足場・シート設置、掲示・近隣あいさつ
2〜3日目 手壊し(屋根材・建具・設備)
4〜6日目 小型機による本体解体、分別徹底
7〜8日目 基礎・土間撤去(静的破砕剤併用で振動抑制)
9日目 搬出集約・清掃・境界確認
10日目 整地・最終確認・写真引渡し

⚠️ 6. よくある失敗と回避策

失敗例 回避策
雨天で粉じん対策を怠る → 泥跳ね苦情 散水+通路養生を厚めに設定
仮置きスペース不足 → 混合化で処分費増 先に庭・駐車場を仮置きとして確保
搬出時間が通学時間と重複 学校カレンダーを反映した工程表を作成

✨ 7. まとめ

木造解体は「壊す技術」ではなく「気配りの技術」。

  • 養生と散水で静音・粉じんをコントロール

  • 分別精度でコストと環境負荷を最適化

  • 近隣との信頼関係が次の案件を呼ぶ

“見られている現場”こそ、良い現場。
静かで清潔、そして安全な現場づくりが、クレームゼロと信頼の第一歩です。

弊社では外国人労働者と日本人労働者をつなぐ架け橋になることを目的に業務を行っております♪

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